特定空家等の問題は、
ある日突然起こるものではありません。
多くの場合、
少しずつ管理が行き届かなくなり、
気がついたときには、
対応が難しくなっているものです。
では、
何から始めればいいのでしょうか。
今回は、
今すぐできて、
できるだけ負担の少ない対策を紹介します。
完璧な管理を目指さない
まず大切なのは、
完璧を目指さないことです。
行政が見ているのは、
新築のようにきれいかどうかではありません。
放置されていないか
という点です。
たとえば、
- 年に数回、草を刈る
- 台風のあとに様子を見に行く
- 壊れかけた箇所を応急的に直す
これだけでも十分意味があります。
誰かが気にかけている。
誰かが管理している。
そう見えることが大切なのです。
人の気配を残す
空き家が問題になりやすいのは、
誰も関わっていないように見えるときです。
そこで、
- 郵便物を定期的に確認する
- 雨戸や窓をきちんと閉める
- 管理者や管理会社の連絡先を、必要に応じて分かるようにしておく
といった工夫も効果があります。
人の気配があるだけで、
不法侵入やゴミの投棄、
放火などのリスクを下げることにつながります。
無理なら外部に頼る
遠方に住んでいる。
仕事や家庭の事情で動けない。
そんな場合は、
無理をする必要はありません。
- 草刈り
- 見回り
- 簡単な清掃
こうした作業だけでも、
管理会社や地元の業者に依頼できます。
すべてを任せる必要はありません。
できない部分だけ、
外部の力を借りる。
それも立派な管理方法です。
売る、貸す、解体するを考える
管理を続けるのが難しいなら、
今後どうするのかを考える時期かもしれません。
- 売却する
- 賃貸に出す
- 解体して更地にする
どれを選ぶかは、
人それぞれです。
大切なのは、
今すぐ結論を出すことではありません。
選択肢を整理しておくこと
です。
「いつか考える」
ではなく、
「まだ決めていないけれど、考え始めている」
その状態になるだけでも、
状況は大きく変わります。
行政から連絡が来たら放置しない
これは、
ぜひ覚えておいてほしいことです。
- 手紙を放置しない
- 電話を無視しない
- 現地確認の相談に応じる
行政からの連絡は、
問題が大きくなる前に、
対応を促すサインと考えた方がよいでしょう。
早い段階で話を聞き、
できることを考える。
それだけでも、
勧告や命令へ進む可能性を下げられることがあります。
小さく動くことが一番の対策
特定空家等を避けるために、
特別なことをする必要はありません。
少し草を刈る。
一度、様子を見に行く。
家族で話し合う。
誰かに相談する。
そのどれか一つでも、
「何もしない状態」から抜け出せば、
それは前進です。
完璧を目指して動けなくなるより、
小さくても動き続ける。
それが、
空き家問題を長引かせない、
一番現実的な対策なのだと思います。
※この記事は、筆者がnoteに掲載した記事を加筆修正のうえ転載したものです。
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